十字架の血はあかくない
身ゼニを切った
不具者の塔で
ひとりひる寝の黒めがね
夜のエデンに青十字
雲の上は青くない
夢にやぶれた
ナイフの先で
ひとり路上に墓を掘れ
消えゆく朝に青十字
光のはじめも終わりにも
目をくれぬ恋人の
うでに抱かれて
よみがえれ
夜の色は黒くない